実際の出題 · 令和2年度(2020年)· 問43
令和2年度 宅建 問43の解説
免許:執行猶予・相続・破産・復権
問題文と正答・判断の根拠を、このページで確認できます。当サイトが作成した解説で、公式解説ではありません。
この過去問を、4つの○×で解く
下の出題条件に従い、各選択肢の記述が正しいかを判定してください。四択で「誤っているもの」を選ぶ問題も、ここでは各記述の正誤を答えます。
出題条件・登場人物を確認する
【問43】宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはどれか。
登場人物や取引条件がある問題は、先に上の条件を確認してください。このページの○×回答は学習履歴やランキングには保存されません。
選択肢1を○×で確認
免許を受けようとするA社の取締役が刑法第204条(傷害)の罪により懲役1年執行猶予2年の刑に処せられた場合、刑の執行猶予の言渡しを取り消されることなく猶予期間を満了し、その日から5年を経過しなければ、A社は免許を受けることができない。
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× 誤り
執行猶予を取り消されずに期間を満了すると、刑の言渡しは効力を失います。そこからさらに5年待つという記述は誤りです。現在の刑名は拘禁刑ですが、この執行猶予の論点は変わりません。
根拠:5条1項5号・12号、刑法27条 ↗選択肢2を○×で確認
宅地建物取引業者である個人Bが死亡した場合、その相続人Cは、Bが締結した契約に基づく取引を結了する目的の範囲内において宅地建物取引業者とみなされ、Bが売主として締結していた売買契約の目的物を買主に引き渡すことができる。
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○ 正しい
免許の承継と、既に締結した取引を完了させることは別です。相続人は取引を結了する範囲で業者とみなされ、既存契約に基づく引渡しができます。新しい取引を始めるための免許が当然に承継されるわけではありません。
根拠:76条 ↗選択肢3を○×で確認
宅地建物取引業者D社について破産手続開始の決定があった場合、D社を代表する役員は廃業を届け出なければならない。また、廃業が届け出られた日にかかわらず、破産手続開始の決定の日をもって免許の効力が失われる。
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× 誤り
破産の場合の届出義務者は破産管財人です。また、免許は破産手続開始決定日に直ちに失効するのではなく、法11条の届出があったときに効力を失います。義務者と失効時点の両方が違います。
根拠:11条1項3号・2項 ↗選択肢4を○×で確認
免許を受けようとするE社の取締役について、破産手続開始の決定があった場合、復権を得た日から5年を経過しなければ、E社は免許を受けることができない。
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× 誤り
破産に関する欠格事由は復権を得ないことです。復権後さらに5年待つ条件はありません。他の欠格事由がないことを前提に、復権でこの欠格事由は解消します。
根拠:5条1項1号・12号 ↗令和2年度 宅建 問43の問題文
出典:不動産適正取引推進機構・令和2年度試験問題。解説は当サイトが作成しています。
【問43】宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはどれか。
1 免許を受けようとするA社の取締役が刑法第204条(傷害)の罪により懲役1年執行猶予2年の刑に処せられた場合、刑の執行猶予の言渡しを取り消されることなく猶予期間を満了し、その日から5年を経過しなければ、A社は免許を受けることができない。
2 宅地建物取引業者である個人Bが死亡した場合、その相続人Cは、Bが締結した契約に基づく取引を結了する目的の範囲内において宅地建物取引業者とみなされ、Bが売主として締結していた売買契約の目的物を買主に引き渡すことができる。
3 宅地建物取引業者D社について破産手続開始の決定があった場合、D社を代表する役員は廃業を届け出なければならない。また、廃業が届け出られた日にかかわらず、破産手続開始の決定の日をもって免許の効力が失われる。
4 免許を受けようとするE社の取締役について、破産手続開始の決定があった場合、復権を得た日から5年を経過しなければ、E社は免許を受けることができない。
現行法・制度での正答:2
出題当時の公式正答:2。原文の懲役は出題当時の刑名です。2025年6月1日から拘禁刑に改められています。正答2は変わりません。
資料確認日:2026-10-02。各記述の理由と根拠資料は下で解説しています。
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正解は「2」
相続人は既存契約の取引を完了する範囲で業者とみなされます。執行猶予満了・復権・破産時の届出は、それぞれ異なる要件で判断します。
ひと目で比較・判断のポイント
判定は各記述についてのものです。「誤っているもの」を選ぶ問題では、×の記述が正解になります。
令和2年度・問43・選択肢1 / 誤り
執行猶予を取り消されずに期間を満了すると、刑の言渡しは効力を失います
執行猶予を取り消されずに期間を満了すると、刑の言渡しは効力を失います。そこからさらに5年待つという記述は誤りです。現在の刑名は拘禁刑ですが、この執行猶予の論点は変わりません。
根拠:5条1項5号・12号、刑法27条 ↗令和2年度・問43・選択肢2 / 正しい
免許の承継と、既に締結した取引を完了させることは別です
免許の承継と、既に締結した取引を完了させることは別です。相続人は取引を結了する範囲で業者とみなされ、既存契約に基づく引渡しができます。新しい取引を始めるための免許が当然に承継されるわけではありません。
根拠:76条 ↗令和2年度・問43・選択肢3 / 誤り
破産の場合の届出義務者は破産管財人です
破産の場合の届出義務者は破産管財人です。また、免許は破産手続開始決定日に直ちに失効するのではなく、法11条の届出があったときに効力を失います。義務者と失効時点の両方が違います。
根拠:11条1項3号・2項 ↗令和2年度・問43・選択肢4 / 誤り
破産に関する欠格事由は復権を得ないことです
破産に関する欠格事由は復権を得ないことです。復権後さらに5年待つ条件はありません。他の欠格事由がないことを前提に、復権でこの欠格事由は解消します。
根拠:5条1項1号・12号 ↗解説の確認について
出題基準日は2020年4月1日。問題文欄に記載した資料確認日に上記の法令・制度・判例を参照し、現在の規定に照らした解説を作成しています。専門家監修は未実施です。
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