実際の出題 · 令和6年度(2024年)· 問49
令和6年度 宅建 問49の解説
土地の安全性:擁壁の水抜き・重力式擁壁・土壌汚染
問題文と正答・判断の根拠を、このページで確認できます。当サイトが作成した解説で、公式解説ではありません。
令和6年度 宅建 問49の問題文
出典:不動産適正取引推進機構・令和6年度試験問題。解説は当サイトが作成しています。
土地に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1 30度以上の角度をなす斜面を背後に控える宅地は、崖面への保護対策を講じるか、擁壁
を設けるなどの必要がある。
2 高さ2m以下の擁壁であれば、水抜き孔を有しなくても、地震による被害が生じること
はない。
3 重力式擁壁は、擁壁の自重により、背面からの土圧に抵抗するコンクリート構造物である。
4 工場跡地や埋立地などでは、重金属や揮発性有機化合物などによる土壌汚染が問題となる
ことがある。
資料に基づく正答:2
出題当時の公式正答:2。土地・建築材料の一般的性質についての解説です。個別の敷地や建物の安全性を判定するものではありません。
資料確認日:2026-09-10。各記述の理由と根拠資料は下で解説しています。
正解は「2」
最も不適当なのは2です。高さが2m以下というだけで地震に安全とはいえず、排水の状態も擁壁の安全性に関わります。
ひと目で比較・判断のポイント
判定は各記述についてのものです。「誤っているもの」を選ぶ問題では、×の記述が正解になります。
| 記述 | 判定 | 判断のポイント |
|---|---|---|
| 選択肢1 | 適当 | 背後の急斜面に応じた保護が必要国土交通省・盛土等の安全対策推進ガイドライン |
| 選択肢2 | 不適当 | 低い擁壁でも排水不良や地震の影響を受ける国土交通省・宅地擁壁の健全度判定資料 |
| 選択肢3 | 適当 | 重力式は自らの重さで土圧に抵抗する国土交通省・宅地擁壁の構造資料 |
| 選択肢4 | 適当 | 土地の利用履歴によって汚染が問題になる環境省・土壌汚染対策 |
令和6年度・問49・選択肢1 / 適当
背後の急斜面に応じた保護が必要
急な斜面を背後に持つ宅地では、崖面の保護や擁壁などの防災対策が必要です。必要な工法は地形や地質などに応じて判断します。
根拠:国土交通省・盛土等の安全対策推進ガイドライン ↗令和6年度・問49・選択肢2 / 不適当
低い擁壁でも排水不良や地震の影響を受ける
高さ2m以下でも背面に水がたまれば水圧等が働きます。水抜き孔がなくても地震被害は生じない、と安全を断定することはできません。
根拠:国土交通省・宅地擁壁の健全度判定資料 ↗令和6年度・問49・選択肢3 / 適当
重力式は自らの重さで土圧に抵抗する
重力式コンクリート擁壁は、主として擁壁自体の重量により背面の土圧に抵抗する形式です。排水設備を不要とする意味ではありません。
根拠:国土交通省・宅地擁壁の構造資料 ↗令和6年度・問49・選択肢4 / 適当
土地の利用履歴によって汚染が問題になる
工場跡地などでは、過去に扱われた重金属や揮発性有機化合物等による汚染が問題になることがあります。すべての工場跡地が汚染されているという意味ではありません。
根拠:環境省・土壌汚染対策 ↗解説の確認について
問題文欄に記載した資料確認日に上記の専門機関の資料で、土地・建築材料の一般的性質を確認しました。専門家監修は未実施です。